第45回岩手県勤労者山岳連盟総会
開催日 2016年3月6日(日)
会場:花巻市交流会館

2016年度岩手県勤労者山岳連盟活動方針

1 連盟組織の拡大強化 

山の日は、2014年(平成26年)に制定され、2016年(平成28年)に施行された日本の 国民の祝日のひとつです。国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律 第178号)第2条には、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と記載されています。8月11日を山の日と制定する山に関する特別な出来事などの明確な由来があるわけではありません。しかし日本にとって山は大自然の根源であり、ふるさとの原点です。現在、多くの人はふるさとを離れて生活しています。お盆(8月15日)は多くの人が帰省します。そのときに、地元の山に登ってふるさとを再認識してほしいという思いから、山の日は811日に決まりました。昨年の組織調査では、会員数はちょうど300人で微減という組織状況でしたが、山ガール等のファションを重視した登山愛好者の台頭もあり、自然と親しみたい山に登りたい欲求は身近に存在していると思われます。そこで前年同様、県民向けの登山教室を県連の企画として実施します。また、所属会やその会員のスキル向上につながる、技術講習会や基礎的な講座等について今年も実施します。

(1)常任理事会を定例開催、専門部・委員会活動の強化

常任理事会及び専門部・委員会の開催については、今まで同様に意見交換ができるよう努めていきます。常任理事会は会長、理事長、副理事長、事務局長、事務局次長及び内陸5団体(盛岡山友会、いわて生協山の会、アウトドアを楽しむ会、花巻山友会、胆江勤労者山岳会)と釜石勤労者山岳会の理事で構成します。担当・委員会活動に理事のほかに、各会から熟練者の参加を求め活動の強化をはかります。

(2)加盟団体間の交流の促進とネットワーク強化

県連交流山行として実施している山行の内、雪山交流山行は宮城県連と協調しながら京都府連と栗駒山で交流を図ります。できれば混まない平日を中心としたお花観賞山行は主管を「アウトドアを楽しむ会」で担当しコース等の決定をし理事を通じて各会に通知します。昨年で10回目となった合同県外遠征山行ですが、一定の条件の中で一昨年、昨年とチームを分散し複数コースを設定して参加希望を募る方法で実施してきました。総会及びその後の会議等で実施の需要があれば組織担当を中心に計画を練り、会員に通知し実施したいと考えています。奥羽ブロック協議会交流山行、今年は岩手県連が主管です。6月に五葉山で行います。奥羽ブロック協議会の会議は青森県連の主管ですが場所は未定となっています。何年か前から、宮城県連や県山協のクライミング・沢愛好家たちとの交流が続いてきて、さらに拡大発展的な状況となっています。これを継続していきたいと思います。

交 流 会 等

日  程

場  

主 管

雪山交流山行

4月29

栗駒山

 

奥羽ブロック協議会交流山行

6月25(日)

五葉山

岩手県連

お花観賞山行

7月

八幡平

アウトドアを楽しむ会

奥羽B・東北B交流登山

811()

栗駒山

宮城県

県連合同県外遠征山行

9月17()20()

未定

県連組織担当

奥羽ブロック協議会会議

11月5()-6日()

未定

青森県連

(3)震災復興支援活動の取組み

震災後5年となりました。当初の緊急的な支援と質も量も変わってきています。昨年11月に兵庫県連から3/13()に開催される第50回記念六甲山縦走についての説明に兵庫県連理事の長谷川さんが訪れました。兵庫労山六甲全山縦走大会第50回記念大会に、福島、宮城、岩手の被災3県を招待したいとの申し出があり、それを受けて参加者を募集したところ、釜石労山と盛岡山友会から合計7名の参加者申込みがありました。

(4)東北・奥羽ブロックの交流

昨年12月に東北・奥羽ブロックの県連理事が仙台にて会議を行いました。東北全体で一ブロックとする可能性を視野に入れ、効率的な労山運営を協議しました。。しかし、短期間に結果を出すことが困難であるとの共通認識を得て、取り合えずは双方の交流から始めることで一致しました。今後、東北奥羽ブロックの交流・合併を考慮した活動が出てくることも有り得ますが、東北全体及び岩手労山で十分に協議して結論付けていきます。8/11の「山の日」に奥羽B・東北B共同で栗駒山山行を実施予定です。

2 山岳事故の防止と遭難対策 

(1)計画書及び報告書の提出の徹底

計画書及び報告書の提出は事故防止対策の第一歩であることを踏まえ、遭難対策担当者会議などを通じて各会における山行管理の徹底と充実を要請します。御嶽山の噴火による事故で、計画書提出について一般にも重要視されるようになりました。私たちは組織化され社会的にも認知される団体です。登山行為の基本である計画書について、今一度その重要性を各自に認識してほしいと思います。

(2)特別基金の取扱い

全員加入と共に、加入口数の3ロ以上の加入を呼びかけながら、各加盟山岳会を通じて制度の中身の周知を図ります。基金の給付には計画書の提出が前提条件であることと、事故発生時に第一報を直ちに行う(1ヶ月以内)必要があることを徹底します。

(3)教育活動の充実と遭難救助体制の確立に向けた取り組み

@遭難対策担当者会議を開催し、全国連等の遭難事故事例や各会の事故・ヒヤリハットから、県連として取り組むべき課題を明らかにするとともに、県連の年間計画に基づく教育・訓練で重点的に取り組む事項を決定します。
A県連遭難救助隊の技術力の向上と現実的に即した行動マニュアルの作成を目指し、昨年度に引き続き、冬山における行方不明を想定した実践的な捜索救助訓練を実施します。
Bクライミングレスキュー技術講習会の課題として、今井講師の3期目以降の構想では、選抜メンバーを集中的に教育し、選外者は見学と云う、方針が示されました。県連としては予算を使う以上、希望者全員参加を依頼しましたが、理解を得られず今回の講習会にて講師を降りるとの事で講習会存続が難しい局面に至りました。今後については、2期まで基礎は大かた習得しており、残るは肝心の引下げ救助となります。よってここで中止するのではなく、新たな講師を選任し予定通り3期の講習会を行い、クライミングレスキュー技術の習得と参加者全員の底上げを目指したいと考えます。
Cセルフレスキュー基礎講座及び雪崩講習会は遭難対策担当者会議で基本検討し、実施計画・予算は常任理事会で確認しながら実施します。予算は全国連からの講習会補助金(雪崩15万円、その他12万円)を活用し、不足分は参加費で補い実施します。
雪崩講習会は、前年の「講師養成コース」から「ビーコン専科コース」に変更して行いましたが、内容は同等であり開催内容の明確化と共に各会の冬山のリーダーが確実な技術獲得の場として参加を促すとともに積極的な各会の取り組みに期待するところです。また、先の1月開催の講習会には北上地区消防署からの参加もありましたので、今後も一般愛好者にも開放していくこととします。
D国立登山研究所のクライミングの講習会に県連から派遣し、今まで獲得したスキルとの付け合わせや最新鋭の技術の確認を行います。

(5)第5初級登山教室の開催

北上または花巻を会場に花巻山友会主管で開催します。「山の日」制定初年度ということもありそのことを活かしながら取り組んで良い結果に導きます。座学5/29()・実習6/5():五葉山

3 山岳自然保護活動の推進 

(1)33回岩手県登山者自然保護集会の開催

5月21日()10001200に、いわて生協ベルフ仙北で開催します。「完全携帯トイレ使用の山」を実現した早池峰山だからこそ、その普及促進、、利用サポート、登山マナー向上のため啓蒙活動などを含む自然保護活動に対する協力や報告を促すような活動をしていきたいと思います。特に今年は国体もあり、登山者数も増えると思われるため、県内の各山で啓蒙を行います。

(2)早池峰山のシカ目撃情報提供への協力

県は、シカ生息数や分布状況を把握し対策を立てる為に、平成21年度からシカ目撃情報の収集を制度化しています。早池峰山では昨年生まれたばかりと思われる小鹿も目撃され、ここで増えていることも憶測されます。貴重な高山植物を、後世に残すためにも協力して行きたいとおもいます。場所、時刻、頭数、わかる範囲でオス・メスを県自然保護課、投函箱、県連に報告をお願いします。

(3)山岳自然のモニタリング

放射線量調査は、定点観測として時期・場所を確認しながら実施します。デ−ターは蓄積されてこそ力を発揮するので継続していきます。

(4)清掃登山

全国に呼応して6-7月にクリーンハイクを実施するよう各会に呼びかけます。

(5)その他

早池峰地域保全対策事業推進協議会の「シカ対策部会」・「早池峰山頂避難小屋あり方検討部会」で、県連の意向を反映していきます。

4 他団体及び行政との連携 

五葉山赤坂コース頂上近くの「しゃくなげ山荘」が築27年を経過し老朽化のため建替えが必要との報道が昨年ありました。しかし、管理している釜石市はその建替えに財政的な面から難色を示しています。地元の釜石山岳協会と釜石労山が共同で「しゃくなげ山荘建設促進協議会」を設置し、行政への働きかけに動きだしましたので岩手県連としてもバックアップしていきたい。

「早池峰地域保全対策事業推進協議会」は事務局が岩手県であり以前からの早池峰山における課題解決に向けた協議会運営に岩手県連もかかわってきております。昨年より取り組んできたニホンジカ確認情報等の提供や他団体との連携がますます必要となってきます。

5 女性委員会活動 

東日本女性登山交流集会が10月9日〜10日に富山で開催されます。岩手県連からも多くの会員が参加し集会を盛り上げていきたいものです。全国連女性委員会、東北各県連理事とともに「東北ブロック交流集会」2017年開催に向けての準備を進めていきます。

6 情報交流の活発化 

(1)全国連のホームページの閲覧・活用及び各会のホームページの活用

ホームページからの若い人の加入が全国的にも増えています。ホームページを持っている会は定期的な更新を継続し、積極的な情報発信をお願いしたいと思います。また、県連からの情報発信として各会の情報を理事間で共有するためEメールを活用し相互にデータを添付し情報交換を進めます。

(2)登山時報の購読のよびかけ

2006年1月号より『登山時報』が刷新し一部カラーページになり、貴重な写真が掲載されるなど購読者を増やす取り組みがされています。営利主義、商業主義に惑わされない『登山時報』の山岳メディアとしての役割は大きいです。身近な機関誌として購読増の取り組みをお願します。全国連盟では現在2,700部にまで落ち込んだ登山時報を採算点の5,000部まで引き上げるよう、全国で協同して拡大運動を起こすよう呼びかけています。2/20-21に開催された全国連盟の総会でも大きな議論となりました。岩手県連は全国的には購読率は高いですが、更に会員に呼びかけていきましょう。

7 連盟活動の財政的措置 

健全な財政運営のため、すでに一部の行事では行っておりますが財政のタイムリーな状況を把握しながら有料化を考慮しつつ、全国連の助成金の有効活用で収入策を確保します。なお、釜石18人、宮古3人、花巻2人の合計23人については、全国連盟費を免除の手続きを行います。